のほほんの日常

鉄道好きおじさんの旅行記です。

【2022/05/03】雪の大谷を訪ねて(その10)〜富山港線〜

目次

  1. 最初から列車遅れ
  2. 伏木観光
  3. 富山地鉄
  4. 立山カルデラ
  5. 雪の立山
  6. 雪の室堂
  7. 雪の大谷
  8. 称名滝
  9. 富岩運河環水公園
  10. 富山港線(このページ)
  11. 岩瀬観光(予定)

 

10.富山港線

5月3日、旅行最終日になりました。

この日は、富山地方鉄道富山港線に乗車し、終点の岩瀬観光をしました。

 

富山港線は、以前はJR線でしたが、北陸新幹線整備に合わせて富山駅付近を高架化することになりました。

しかし、利用者が少なく富山港線を高架化する費用が大きいことから、JRとしては廃線にした後、富山駅付近を路面電車区間に変更して、富山ライトレールが2006年より再度運行を開始しました。

その後、富山駅南側を走る富山地方鉄道路面電車と2020年に直通運転を開始し、そして富山地方鉄道の路線の一部になりました。

 

路面電車に際して、列車の本数を昼間1時間に1本から1時間に4本に増やしたり、駅数を増やすなどの施策を実施した結果、JR時代に比べて利用者数が平日で2.2倍休日で4.7倍と大幅に増加しました(富山市HP「富山港線路面電車化の概要」)。 

 

これも単に路面電車にしたから利用者が増えた、という単純なものではなく、コンパクトシティというまちづくりの考え方(駅やその付近が交通結束点や地域の拠点を兼ねるもの)の基づいて他の施策も講じて実現したものです。詳細は長くなるのでここでは書きませんが、興味のある方は富山市のHPなどをご覧下さい。

 

車両は、いずれもバリアフリー対策のされた、富山ライトレールが導入したTLR0600形(ポートラム富山地方鉄道で製作したT100形(サントラム)環状線整備の際に富山市が導入した9000形セントラムの3種類の車両が走行しています。

 

15分に1本運転されますが、どの列車も利用者が多かったです。

 

ここから、富山駅より先の各駅の様子を順番にご紹介しましょう。

オークスカナルパークホテル富山前:2021年に新設された駅で、岩瀬浜方面のみ駅があります。

 

インテック本社前駅:このあたりは路面電車区間です。

 

龍谷富山高校前(永楽町):この駅も2021年にできた新しい駅で、駅を過ぎるとすぐに複線区間になります

 

奥田中学校前:ここから再び単線区間になり、また路面電車区間から鉄道区間(JR時代から路線として存在していた区間)になります。このため、ホームの先には鉄道用の信号機があり、0キロポストや踏切も見られます。

 

また、後ろを振り返ると、線路は右にカーブしていますが、JR時代は線路は直進していました。

 

下奥井:ここはJR時代からある駅です。ホームが上下線で分かれ、その間に自動車も通れる踏切があるのが面白いですね。

 

粟島(大阪屋ショップ前):この駅では上下線の行き違いができます。駅東側に大阪屋ショップがあり、利用者が多かったです。

 

越中中島:この駅もJR時代からあった駅で、近くに中島閘門があります。

 

城川原:この駅もJR時代からある駅で、富山港線車両基地があります。また、富山ライトレールの本社が置かれていました。列車によっては乗務員交代があります。

 

犬島新町城川原駅との間(犬島新町駅開業前なので厳密には城川原駅蓮町駅の間)から、かつて貨物支線が分岐していました。現在でもその名残を見つけることができます。


蓮町(馬場記念公園前):この駅もJR時代からありました。この駅では、フィーダーバスとの接続を取っています。また、駅前にパークアンドライド駐車場があります。

 

萩浦小学校前:この駅もJR時代からある駅で、2年前までは広田駅という名前でした。また、かつては貨物支線が分岐しており、その痕跡をうかがうことができます。

 

東岩瀬:この駅もJR時代からある駅で、旧駅舎が残っています!なお、かつてのホームは鉄道車両用、現在の車両は低床型の路面電車でホームの高さが異なるため、かつてのホームを利用することはできませんでした。

 

競艇場:JR時代は臨時駅であり、競艇場側には立派な駅舎があります。

 

岩瀬浜:JR時代からある富山港線の終点です。この駅でもフィーダーバスに接続しています。

 

なお、実際には競艇場前駅で下車して、岩瀬観光ののちに、岩瀬駅から再度富山港線乗車して、岩瀬浜からフィーダーバスを利用しました。

岩瀬観光については、次のブログをご覧下さい。