【2019/09/15】いのちを守る自主防災シンポジウム(その3)〜基調講演〜
目次
3.基調講演
14時5分からは、基調講演です。
京都大学防災研究所矢守教授が、「いつ、どこへ逃げればよいのか〜近年の豪雨災害に学ぶ最新避難術〜」と題して、避難するタイミングと場所について、具体例を出しながら説明されました。
避難する際には、
・逃げるためのタイミング(避難スイッチ)を設定すること
・避難場所に逃げれない場合もあるので、次善の避難場所(セカンドベスト)を見つけること
が大切である、とのことでした。
倉敷市真備地区については、2階に逃げることができれば助かった可能性がある(セカンドベストな避難場所)ことがわかりました。
また、九州北部豪雨の起きた福岡県朝倉市平榎地区では、前回の豪雨をもとに小さな川の水量が最初に浸水被害が出た家に水が来るようになったタイミング(避難スイッチ)で、集落で一番高い位置にある住宅(セカンドベストな避難場所)に避難することで、集落全員が無事に避難することができたとのことでした。
具体的な取組として、宝塚市川西地区でも自治会が避難スイッチを検討している事例が紹介されました。水位の状況や降雨の状況などを基に避難を検討されているようです。
また、最後にセカンドベストな避難場所への避難訓練もするように、とのアドバイスもありました。
矢守先生のご講演は非常にわかりやすく、ためになりました。
続きます。